2019/02/28

第11回国際グレゴリオ聖歌学会のご案内

来たる6月10日から15日まで,ドイツ・ザクセン州のバウツェン市で,「第11回国際グレゴリオ聖歌学会」が開催されます。

国際グレゴリオ聖歌学会の新設サイトにおいて,詳しい大会プログラム,宿泊・大会参加費,交通アクセスなどが紹介されています(英語,ドイツ語,イタリア語)。

また,同サイトには,参加申し込みと大会費用のクレジットカード払いができる専用ページも設けられています。会場となるベンノハウスの宿泊収容人数には限りがございます。参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。


第11回国際グレゴリオ聖歌学会概要


期間
2019年6月10日(月)19:00 から 15日(土)12:30 まで

場所
カトリック・ドレスデン・マイセン教区研修所ベンノハウス(ドイツ・ザクセン州バウツェン市シュモホティッツ)

テーマ
グレゴリオ聖歌:セミオロジーと解釈.リズム・アーティキュレーションの意義

講演・発題

ヨハネス・ゲシュル「グレゴリオ聖歌にみるリズム・アーティキュレーション —概念,機能,意義—」

ハインリヒ・ルンプホルスト「ルイジ・アグストーニとリズム・アーティキュレーション」

シュテファン・ツィッペ「リズムの中心とリズム区分」

ジョヴァンニ・コンティ「ネウマ群について」

インガ・ベーレント「シラブル的,オリゴトノス的,およびメリスマ的なコンテキストにおけるリズム・アーティキュレーション」*

フランツ・カール・プラスル「ハルトカーにみる典礼神学表現としてのリズム・アーティキュレーション」

クリストフ・ヒュナラーゲ「音楽・芸術的側面からみるリズムの拡大と拡張されたアーティキュレーションの意義」

マリウシュ・ビャウコフスキ「リズム・アーティキュレーションにおける指示文字の意義」

ホアン・カルロス・アセンジオ「同度ネウマ群におけるリズム・アーティキュレーション」
ほか

グレゴリオ聖歌演奏会
6月11日(火)18:00
スコラ・マーストリヒト(指揮:ハンス・ハイカース)
スコラ・レスピーナ(ウィーン,指揮:イザベル・コストラー)

6月13日(水)18:00
モレ・アンティクオ(ルガーノ,指揮:ジョヴァンニ・コンティ)
スコラ・グレゴリアンスカ「カンティクム・コルディウム」(ポズナン,指揮:マリウシュ・ビャウコフスキ)

*ここに便宜的に訳した「シラブル的,オリゴトノス的,およびメリスマ的」の英語表記は「syllabic, oligotonic and melismatic」。これらグレゴリオ聖歌の三様式は「音節的様式 Style syllabique」「半装飾様式(ネウマ様式)Style mi-orné」「メリスマ様式 Style mélismatique」と呼ばれることもある(E.カルディーヌ著,水嶋良雄・高橋正道訳『現代聖歌学に基づくグレゴリオ聖歌の歌唱法』音楽の友社,2002年,46-48頁参照)。